Episode Description
# タイムスタンプ
(0:00) Intro
(9:07) ChimeとCircleが市場を席巻
(25:21) CFPBはオープンバンキング規則を実質的に取り下げる形に
# トピックス
ChimeとCircleが市場を席巻
エピソード#90と#92で取り上げたCircleとChimeが上場し、それぞれ当初目標を大きく上回る初値をつけました。
Circleは当初72億ドルの評価額を目指していましたが、米国でのステーブルコイン活用に関する報道やGENIUS法への期待を背景に、一時360億ドルまで上昇。これはPERで155倍という驚異的な評価となりました。
Chimeも上場初日に37%高を記録し、時価総額は135億ドルとなりました。このIPOで8億6400万ドルを調達し、今年の米国では6番目の規模となりました。
eToroやWeBullに続き、Fintech銘柄への熱狂が続いており、今後もさらなるFintech企業のIPOが期待できそうです。
Chimeに関する田中さんのnote: https://note.com/ttanaka0731/n/n993c03ab864f
https://fintechbusinessweekly.substack.com/p/circle-and-chime-post-ipo-pops-suggest
CFPBはオープンバンキング規則を実質的に取り下げる形に
2025年5月末、米国消費者金融保護局(CFPB)は、昨年秋に最終決定されたオープンバンキング規則(ドッド・フランク法第1033条)に対し、撤回を求める略式判決の申立てを行うという方針転換を見せました。
この動きは、トランプ政権がCFPBに批判的な姿勢を強めている中、民主党政権下で定められたこの規則に対してもその姿勢が反映されたものと言えます。トランプ政権下のCFPBは、同規則は消費者が自身の情報にアクセスする権利を保障するものであり、第三者へのデータ提供を義務付ける権限は局にはない、さらに手数料徴収の禁止も議会の意図と乖離していると主張しています。
仮にCFPBのこの主張が認められ、同規則が撤回された場合でも、これまで行われてきたオープンバンキング関連の企業活動は継続すると見られます。しかし、規制面での足踏みが生じることで、オープンバンキング関連の動きが加速する未来は不透明になりそうです。
# 話し手
瀧 俊雄
執行役員 グループCoPA(Chief of Public Affairs) 兼 Fintech研究所長
https://twitter.com/sutebuu
廣瀨 明倫
Public Affairs室 Fintech研究所リサーチヘッド
https://note.com/akimichi_hirose/
小林 豪